空手について
空手発祥の地・沖縄
沖縄は小さい島々からなる、美しい自然景観と独自の歴史と文化を有します。12世紀頃、按司(あじ)が現れ、城(グスク)を築き村々を支配しました。14世紀の初め頃には、沖縄本土は南山王、北山王、中山王の三王と呼ばれる3人の按司に支配され、互いに勢...
沖縄空手が全国に広がる
日本に明治政府が誕生したのちに実施された廃藩置県の後、空手は体育的に優れていることが専門家に認められて学校体育に採用されるようになり、スポーツ化、体育化していきました。 首里王府の書記官を勤めていた糸洲安恒(いとすあんこう)は、沖縄県立第一...
そして世界へ
海外へは、昭和2年(1927年)に屋部憲通がハワイで空手を紹介したのに始まり、昭和9年(1934年)には剛柔流の開祖、宮城長順がハワイ洋国時報社の招きでハワイで空手の紹介と指導をしました。 戦後、沖縄はアメリカの統治領(1945年~1972...
空手の流派
空手、古武道は本来秘技であり、門外不出の武道として秘密裏に受け継がれてきました。ほとんどが口述や個人指導で伝授されたので、非常に文献が乏しいのが現状です。数多くの流儀流派があり、「空手は一人一流派」と言われるほど多種多様になっています。その...
首里手
首里手(しゅりて)は捧術と拳法の各人、松村宗棍(まつむらそうこん)、糸洲安恒(いとすあんこう)などを生み出した系統であり、中国北派拳術の影響を濃くうけていると言われています。琉球王国に仕えた首里士族は文武両道に優れたものが多く、武術において...
那覇手
那覇(なは)には福州からの帰化人が多く、また那覇の港は貿易港として栄えており多くの中国人が行き来していたため、武術の交流も盛んに行われていました。 那覇手は中国南派拳法の影響を強く受けて発展しました。宮城長順(みやぎちょうじゅん)が所有し、...
泊手
泊手(とまりて)は一説によると山東省からの漂着民が伝えたと言われていますが、確証はなく、首里手や那覇手に比べると歴史背景はあいまいです。技術的には「北谷屋良のクーシャンクー」などの型を残していますが、泊手の代表的な松茂良興作でさえ首里手と並...
糸洲十訓
糸洲十訓(いとすじゅっくん)とは近代空手道の祖、糸洲安恒先生が、空手(唐手)とはいかなるものかということを論理的に解明し、後世のために残された十訓です。この糸洲十訓によってはっきりと体育的な面を打ち出しているが、この精神が糸洲先生の創案した...